metsuchi
最初にご説明差し上げます。
ディボット・・・アイアンなどで打った際にできる地面の穴
ボールマーク・・・グリーンやフェアウェイ、ラフなど場所に限らず、ボールが落下することでできるボールが落ちた窪み
グリーンにあるボールマークのことをディボットというお客様もいらっしゃるので、マメ知識として、この違いをまずはちゃんと理解していただけたらと思います。
目土はご存知ですか?
ディボットに埋める砂のことです。
この目土ですが、長い目で見ると非常に大切です。
元々は「芽土」と言って、砂にグリーンの芽を混ぜて使用していました。
今では、コスト面からお高いゴルフ場でしか見られなくなってしまいました。
殆どのゴルフ場が砂を使っているので、現在では「目土」とか「目砂」と言われるようになりました。
この目土ですが、実はいろんな種類があります。
川砂、海砂、焼き砂
が代表的です。
値段にもよりますが、粒度を揃えたものもあります。
海砂に関しては、一度塩抜きしないと使用できませんが、大量に採取できる利点があります。
川砂は塩抜きする必要はありませんが、雑草の種などが混ざっている可能性があります。
そして、雑草の種などを殺すために一度焼いてある砂があります。
これが「焼き砂」です。
このように一般に目土を言っても色々と種類があり、それを決めているのがグリーンキーパーと呼ばれるコース管理の責任者の方です。
排水があまり良くないゴルフ場ですと、目土の粒度を荒いものにして水の浸透を高くしたりします。
そして、この目土ですが、地面の整備に非常に重要な役割を果たします。
ティーイングエリアがわかりやすいと思いますが、アドレスをとったときに
「ボコボコしてるな」
と思った事ありませんか?
それをなくすのが「目土」
です。
芝の表面は刈ればどうにか整えることができます。
でも地面はできません。
それこそこまめな目土が非常に重要です。
目土をして、その後に雨が降ることで目土が水に流されて低いところに行き、結果として地面が平らになります。
コース管理の方々がいらっしゃって、その方々が確かに整備するのが本来ですが、僕たちがプレーヤーとしてゴルフ場に行くときにも
ひどいディボットを作ってしまったら目土をする
という、ちょっとした習慣をつけることで、よりそのゴルフコースがプレーヤーにとっていいゴルフ場になります。
もしかしたらあなたな数カ月後に来たときにあなたが作ったディボットで苦しむかもしれません。
ちょっとしたプレーヤーの行動で、少しの差ができて、その差がたくさん集まることでコースの整備状況が変わります。
ご協力をお願い申し上げます。
前の組と離れない
あなたが家から飛行場に向かうのに、車を運転していたとしましょう。
普通どおり行けば絶対に間に合う時間に家を出たとします。
途中までいつも通りのスピードで運転できました。
しかし!
あるところから、目の前に時速30キロで走る軽トラックが現れました。
とてもではありませんが、飛行機に間に合いそうにありません。
そして、道路も片側一車線で追い抜くこともできません。
イライラしますよね?
しかし、この軽トラを運転しているおじいちゃんは、目の手術をしたあとで視界が悪く、このスピードしか運転できません。
でも、どうしても入院しているおばあちゃんのところに荷物を今日持っていかないといけなくて、運転しています。
知らんがな!!!
とりあえず急げや!
と思いませんか?
これって誰でもそう思うと思います。
こっちは飛行機に間に合わないといけないんというプレッシャーがあるんだから、急げや!と思いますよね。
実は、これ、進行と同じです。
遅いお客様の組に対して、ゴルフ場従業員の方々は急いでいただくために
「進行車」
という車に乗って進行をパトロールすることがあります。
だいたいですが、スタート室の指示によって、「○番カートのお客様が前と空けているから、前に追いついてもらうように促す」という感じで、注意をする組があるから進行車は出撃します。
もし、みなさんも進行車を見つけたときには
「え?俺?」
みたいに思ってくださいね(笑)
そして、実際に遅れているかどうかを目視で確認して、プレーの様子を見ます。
遅れているのをお客様が分かっていて、急いでくれているようなら何も言いません。
でも、そうじゃないお客様には
「前の組と離れていますので、
少し急いでいただけますか?」
と注意?をします。
そこで、
「ロストボールをしたから
しょうがないだろうが!」
とか
「シャンクが止まらなかったんだから
しょうがないだろうが!」
とか、逆ギレしてくるお客様がいます。
・・・
・・・・・・
知らんがな!
急げや
冒頭の軽トラの話と同様に、そんなあなたたち(遅いお客様)の事情は他のお客様にとって全く関係ありません。
あなたの後ろのお客様は
「おせーな!」
と思ってイライラされています。
そのお客様一人ひとりにあなたがご説明差し上げますか?
ロストボールしたから?
シャンクが止まらなかったから??
心底、知らんがな。
まじで。
僕もそういうことはあるけど、その後、前の組に追いつくように急ぐし。
気持ちはわかるけども、その後急ぐし。
急いでないのが問題であって、ロストやシャンクとか、本当に知らんがな。
その結果、後ろのお客様はどう思うのか。
「このゴルフ場は進行が悪いのか。あまり来たくないな」
と思われてしまいます。
怒り心頭のお客様はラウンド終了後にスタート室に怒鳴り込んでくるお客様もいらっしゃいます。
「進行悪すぎだろうが!」
「こんな進行で営業すんな!」
など。
スタート室は平謝りしかできません。
スタート室はスタート室でできることをしたのに。
進行車を出して、お客様を注意して、逆ギレされて、それでもちょっとでも急いでいただくためにカートを運転したり…
そこまでスタート室はしているのに、なんでこんなにスタート室が怒られないといけないんだ…
そう思いませんか?
それもこれも全て
あなたのせい
遅れているあなた
です。
シャンクやOB連発、ロストボール連発…
ゴルフではよくあることです。
ええ。
僕もやります・・・何なら連日あります、と言ってもいいくらいです。
でも、その後急ぐかどうかです。
前の組と離れない
本当に鉄則です。
ゴルフ場には本当に様々な方がゴルフを楽しみに来られています。
数年ぶりに会う友達との数年ぶりのゴルフを楽しみに来られているお客様、親戚での毎年一回のコンペで来られているお客様、大切なお客様と一緒に来られているお客様、前回スコアが悪すぎたのでリベンジに来られているお客様、大病をして復帰戦として来られているお客様、がんが発覚した父親と今日が最後のゴルフになるお客様などなど。
いろんなお客様があなたと同じ日に同じゴルフ場でプレーをされています。
遅いあなただけがお客様ではないのですが、あなたも楽しんで欲しいです。
ゴルフ場に来られたお客様が
みんな平等にストレスなく
ゴルフを楽しんでいただきたい
そのための進行です。
ゴルフ場はそのためだけに運営していると言っても過言ではありません。
コース管理も予約もフロントもスタート室もキャディも営繕も。
だからこそ、進行のご協力をお願い申し上げます。
最終ホールで
友達や会社関係で、数組のコンペ。
楽しいですよね~
握り(何を握ってるかは知りませんw)もあるので、他の組のプレーも気になりますよね~。
分かります。
ましてや、最終ホール。
後ろの組が近くまで来ていたら、後ろの組の友達や知り合いのプレーを見たいですよね~。
分かります。
そのまま最終ホールで後ろの組が上がってくるのを待って見てるお客様居ますよね~
・・・
・・・・・・
はよ帰ってこいや!!
まじで(怒)
気持ちはわかりますが、本当に本当に迷惑です。
最近、こういうお客様が増えた気がします。
セルフのお客様の場合
18ホール終わって、帰ってきたらスタート室の前で従業員が片付けてくれますよね?
ゴルフバッグをおろしてくれて、クラブを拭いてくれて
「クラブのお間違いありませんか?」
「お忘れ物はございませんか?」
と。
ゴルフ場の従業員はお客様のクラブの確認から忘れ物の確認までして、カートを掃除しに行きます。
これが最終ホールで後ろの組と一緒に来られると一気にスタート室前の従業員はバタバタしてしまいます。
だって、2台同時に来られるから。
まじでふざけんな
と思ってしまいます。
そんなしてバタバタしている中に反対側(アウトコースから2台連続+インコースから1台のように)から上がってくるお客様もいらっしゃいます。
忙しさが3倍になるような気持ちです。
忙しいとミスが発生してしまったり、何よりもお客様を待たせてしまいます。
サービス業にかかわるスタッフとして、お客様を待たせるのは一番良くない、とゴルフ場の従業員は分かっています。
だからこそ、余計に急がないといけないシチュエーションになってしまいます。
後ろの組が気になるのは非常によくわかりますが、一緒に帰ってくることだけは止めてください。
本当に本当に勘弁です。
穴ポコポコ
さて、そろそろ春が近づいてきました。
この時期、ゴルフ場のグリーンは穴がポコポコ空きます。
みなさん、知っている方もいらっしゃるかもしれませんが、この穴ポコポコ空けることを
エアレーション
と言います。
なぜエアレーションをする必要があるのでしょうか。
例えば、田んぼ。
稲を植える前に田んぼをかき混ぜます。
これは土中に空気をたくさんいれる作業です。
なぜ、土中に空気をたくさん入れるのでしょうか?
それは好気性の細菌を増やすためです。
細菌は「好気性」と「嫌気性」の細菌があり、植物にとって一般的にいいと言われる細菌は「好気性」です。
「嫌気性」の細菌は増えるとヘドロのようなものを作ります。
そして、硫黄を副産物として作ってしまいます。
硫黄が増えると、植物は枯れてしまいます。
なので、植物を育てるには好気性の細菌を土中で増やしたいという意図があります。
田んぼの話に戻りますが、田んぼは代掻きをして土をかき混ぜて、水をためて稲を植えます。
そして、収穫して、収穫が終わったら、土を休ませます。
そして肥料を撒いたりして、また代掻きをします。
このように代掻き→田植え→収穫→代掻きという一年のローテーションがあります。
そうしないと、土中に嫌気性の細菌が増えてしまって植物が育たなくなるのです。
さて、
ここでゴルフ場に話を戻します。
グリーンは一年中、芝が生えているので、代掻きができません。
できることなら、一旦芝を剥がして、代掻きして、また芝を張りたいくらいですが、そうすると営業できる日数が3分の2くらいになってしまいます。
営業日数が3分の2になるなんて、実際ムリです。
(オーガスタとかならできるかもしれません)
そこで、しょうがなくエアレーションをするわけです。
エアレーションをすると、グリーン上でポコポコボールが動くのであまりお客様にとっては満足できることではないことは十分分かっています。
でも、エアレーションしないと、半年後に影響します。
春のエアレーションは夏に向けて。
秋のエアレーションは冬に向けて。
ちゃんとエアレーションしないと芝が枯れてしまいます。
芝が枯れてしまうと、お客様に満足していただけないコースになります。
それを防ぐために、エアレーションをするわけです。
エアレーションも口径が0.5センチのものから大きいと2センチ近くのものまであります。
これはグリーンキーパーが土壌の状態をコアと呼ばれる採取した土を見て判断します。
このエアレーションをする方法ひとつにしてみても、グリーンキーパーの考えが反映されます。
お客様の満足度とグリーンの土壌の状態を天秤にかけて口径を判断します。
口径だけでなく、抜き取ったコアをどう処理するかもグリーンキーパーの判断によります。
エアレーションだけでなく、フラッシングというやり方もありますから、本当にグリーンキーパーはお客様の満足度を真剣に考えつつ、土壌の状態も踏まえて判断しています。
それなのに・・・何も知らないお客様は
グリーンに穴が空いていて、
パターが入らなかった。
二度と来るか
などと心無いことを言ったり、書き込みをするお客様がいらっしゃいます。
・・・
・・・・・・・
はいはい、すみません。
そうは言っても数カ月後のことを考えるとしょうがないんです。
あなたは何も知らないんですね(怒)
本当にそう思います。
どれくらいグリーンキーパーが神経をすり減らしてグリーンを管理しているか、お客様の満足度を常に考えて管理しているか、なぜエアレーションがどうしても必要なのか、何も知らないんですよね。
年に2回エアレーションをするゴルフ場が多いと思いますが、春のエアレーションをしなかったら、夏に間違いなく枯れます。
一旦枯れてしまうと、3ヶ月は修繕にかかります。
それなら2週間程度、エアレーションの穴が開くことぐらい、勘弁してくださいよ。
何も知らないお客様にあんな理不尽なことを言われる筋合いはないと思います。
ゴルフ場の従業員はお客様に
「楽しかった」
と言って帰っていただきたい。
でも、そのためにはエアレーションは不可欠です。
このブログを読んでいただいた皆様だけでも分かっていただきたいです。
もしよろしければ、あなたの周りの方々にもこの知識をお伝えしていただけるとこのブログをしていて良かった、と心底思います。
なぜハーフ2時間15分なのか
「ハーフ2時間15分以内でお願いします」
よくゴルフ場に貼ってありますよね?
私が何回も言っていますが、進行をよくするために啓発する目的でゴルフ場はトイレなどに張り紙をします。
何回も言いますが、
前の組と2ホールくらい離れながらマイペースでゴルフをして進行を悪くしたお客様が
「楽しかったー!」
と言って帰られます。
そして、その後ろのお客様はイライラしながら、ラウンド終わって、スタート室に
「なんだ、この進行は!」
と言って怒鳴り込んでくるお客様もいます。
さらには、進行が悪かったせいで日没にかかるお客様がいる場合もあります。
「こんなに進行が悪いと思わなかった」
と言って、飛行機の時間があるから18ホール回れずに帰るお客様もいらっしゃいます。
それで同じお金を払って帰られます。
日没にかかると、お風呂のボイラー代も進行がいい日よりかかるし、従業員の残業代も余計にかかります。
遅い組の後ろのお客様の気持ちや、ゴルフ場の採算性、全てを考えれば考えるほど
怒りがこみ上げてきます。
ゴルフ場にかかわる一人として
だからこそ、2時間15分でハーフ回ってきてください、とゴルフ場はお願いしています。
その2時間15分ですが、ちゃんと根拠があります。
一般的なプレー時間として、
ショートホール:10分
ミドルホール:15分
ロングホール:20分
という計算があります。
ゴルフコースはハーフあたり、
ショート 2ホール
ミドル 5ホール
ロング 2ホール
ありますから、
ショート 2×10分=20分
ミドル 5×15分=75分
ロング 2×20分=40分
となり、合計して135分(2時間15分)となります。
これが基本的なプレー時間です。
ミドルが15分なので、その半分の時間(7分、もしくは8分)がスタート時間の差ということです。
(ゴルフ場によっては、7分間隔や8分間隔です)
これを逆に考えると、15番ホール終了時に、残りがショート、ミドル、ロングだったとすると、
ショート(10分)+ミドル(15分)+ロング(20分)=45分
45分でラウンド終了する予定、ということが計算できます。
進行は他人事ではありません。
前の組と離れないよう、意識するようにして、ゴルフ場に来られた皆様が
「楽しかった!」
と言って、帰っていただけるよう、マナーを守ってプレーをお楽しみください。
そもそも論
380ヤードのミドル。
全国的にこれくらいの距離が一番多いのではないでしょうか。
ナイスショットして、230。
残り150で7番アイアン。
非常にバランスが取れている距離と僕は思います。
ミドルなので2オンさせたいですよね・・・
でも、たまーに
ティーショットでミスしてしまい、220残ってしまった・・・
あるあるです(笑)
ここからです。
後ろの組もティーイングエリアで待ってます。
それを堂々と220ヤードスプーンで狙ってやろうと思って素振りをするお客様。
・・・
・・・・・・
そこで狙える腕があるなら、あなたはそこに居ませんから!!
7番アイアンでレイアップして、早く行きましょ!
そもそも論です。
220ヤードをスプーンで乗せる腕がある人は、ティーショットでそこまでしかいかないミスショットなんてしませんから。
だから、あなたはそこにいるんです。
後ろの組も待ってますので、レイアップして早く行って、後ろの組のお客様にも少しでも早くティーアップしていただきましょう。
同様に・・・
隣ホールに行ったお客様。
林の僅かな隙間を狙ってでも、グリーンにボールを近づけようとされますが・・・
その僅かな隙間を狙える人はそこにいませんから!!!!
安全に真横に帰ってきましょ!
「ワンチャン」は「ノーチャン」です。
結果として、余計に進行を悪くすることが多々あります。
お願いですから、前の組から離れないようなプレーを心がけましょう。
アイアンってさ
ドライバーはティーアップをしたボールを打ちます。
ウッドは基本的にフェアウェイにあるボールを打ちます。
アイアンはどんなライでも打てるクラブです。
あなたはウッド派ですか?
アイアン派ですか?
私はアンチウッド派です。
今、私のセッティングの中にウッドは入れていません。
ユーティリティーで飛距離を補っています。
ウッドは打てる日と打てない日が激しいので、入れないようにしています。
で、アイアン。
アイアンは基本的に地面の上にあるボールを打ちます。
だからこそ、ゴルフクラブの中でも傷が非常に付きやすい道具です。
そして、傷が少々ついてもクラブの性能にはあまり影響しません。
昔、お会いした女子プロのクラブを見せてもらったことがあります。
そのプロはPWが得意クラブだったのですが、PWのスイートスポットのところが削れてスコアラインも何もなくなっていました。
「ウレタンのボールを何球打ったら鉄がこうなるんだよ」
と心底思いましたが、プロは言いました
「性能は変わりませんよ」
と。
僕たちはアマチュアなので、本当にそこまでこだわる必要はないと思います。
でも、たまにいるんですよね・・・
すべてのアイアンにアイアンカバーをつける人。
・・・
・・・・・・
メンドクサッ!!!!!
まだキャディ付きのお客様で、朝の段階で
「キャディさん、カバー全部はずしてていいよ」
と言ってくれるならまだ話は分かります。
セルフでラウンドして、帰ってきて、ゴルフ場従業員が片付けをお手伝いするときに
「これ」
みたいな感じで、アイアンカバーを渡してくるお客様。
イラッ
とします。
セルフで回っているのだから、あなた自分でカバーをつけてください、と言いたくなります。
こちら(ゴルフ場従業員)も人間ですからね。
まだ、自分でアイアンカバーをつけようとしているお客様には
「私がしましょうか」
と言ってあげたりしますが、「これ」みたいな態度をされると本当にイラッとします。
そもそもアイアンって、土の上にあるボールを打つクラブなので傷ついて当然のものです。
それにわざわざカバーをつける意味が分かりません。
「保管用に」
とお考えでしたら、家に帰って、クラブをご自分で掃除されるときにアイアンカバーをつけてください。
ゴルフ場も人手不足で結構たいへんです。
アイアンカバーはご自分でされてください。