ルール解説 初級編のまだ前に
あなたは日常生活を送るにあたって、法律と自分の家のルールのどちらを優先しますか?
今日はそういうお話です。
ゴルフのルールは本当に複雑なように見せています。
それもこれもゴルフのルール規則に書いてある「規則2 a-bによる」みたいなものが本当に理解の壁となっています。
まぁ、しょうがないのですが…
そもそも、あんな辞典のような本を熟読して理解しようなんて人は存在しないと思います。
それこそ、1ヶ月前にも掲載した記事
にも書きましたが、ゴルフのルールは先輩や友達に教えてもらいながら学んで行く現状があります。
そして、その先輩や友達から嘘のルールを教えてもらうという現状もあります。
なぜそうなるのか。
ゴルフのルールは2種類あるからです。
本当にまずはここから理解してください。
この2種類ある、ということをしっかり理解していないとごちゃごちゃしてきます。
この2種類のルールというのは
○ゼネラルルール
○ローカルルール
の2種類です。
ゼネラルルール:全世界共通のルール
ローカルルール:そのゴルフ場にのみ通用するルール
です。
この2種類があることを本当にしっかり理解してください。
わかりやすく例えるなら、
ゼネラルルール:法律
ローカルルール:家のルール
ということです。
例えば、
家の門限として、12時があったとしましょう。
これはローカルルールです。
そして、その12時の門限を守らなかったことで離婚問題になったとしましょう。
離婚問題は法律によって決められるので、これはゼネラルルールになります。
なかなかリアルな話に近づいてきた気がしますが(汗)、このようにローカルルールとゼネラルルールがあります。
そして、ここが鉄則です。
ローカルルール>ゼネラルルール
です。
なんとなくイメージ的にゼネラルルールのほうが強い気がしますが、実は優先されるべきはローカルルールです。
なんとなくみなさんも分かっているとは思いますが、例えばOBの処置。
ゼネラルルールでは
1打罰で打ち直し
です。
ローカルルールでは、1打目に限り
です。
そして、みなさん、ティーショットがOBだったら特設ティーを使いますよね?
ということはローカルルールを優先されているということです。
このようにローカルルールがあればローカルルールでプレーをして、ローカルルールがなかったらゼネラルルールでプレーする、ということです。
ここまではおわかりいただけたでしょうか。
そして、この2種類あるルールがさらに複雑になる場合があります。
あるゴルフ場では、ローカルルールで
「カートが自動走行をする軌道内にボールが停まった場合、ボールのある場所から2クラブレングス以内にドロップしなければならない」
というローカルルールが実在します。
改めて言いますが、これはローカルルールです。
ゼネラルルールでは
「ニアレストポイントから1クラブレングス以内にドロップ」
です。
で、あまりルールを知らない人(Aさん)がこのゴルフ場のメンバーさん(Bさん)と一緒にゴルフをしたとしましょう。
そして、Aさんのボールがカート道路上に停まったとします。
すると、そのメンバーさん(Bさん)は
「ボールの場所から2クラブレングス以内にドロップするんだよ」
と優しく教えてくれました。
これは正解です。
だって、このゴルフ場が定めているローカルルールですもの。
でも、そのAさんはBさんに教えてもらったルールがローカルルールという認識がありません。
だから、他のゴルフ場でカート道路にボールが乗ったときに同じように処置をしてしまいます。
そして、Aさんは後輩や友達にも同じように教えてしまいます。
でも、Aさんの教えるそのルールは前にゴルフしたゴルフ場のローカルルールなので、本当は今のゴルフ場では通用しません。
という、Aさんは善意で教えてるのですが、そもそも間違っているという悲劇が起こります。
こんなケースなんて、山のようにあります。
ゴルフのルールがちょこちょこ変わりすぎるのも問題と思います。
今年も密かにルール変更がありましたが、そんなに大きなものではありませんでした。
もう少しみなさんが平等にルールに則ってプレーしていただけたらと思います。
が!
それよりも進行のご協力をお願い申し上げます。